初代松山藩主「松平定行公」が、三代将軍家光の命で、長崎探題職として在任中、ポルトガルからもたらされた「トルタ(torta)」(カステラでジャムをまいたロール菓子)の味に魅了され、松山に帰るとすぐに菓子職人に「トルタ」を作らせました。それは定行公が考案し、ジャムの代わりに小豆餡をまいたもので、殿様菓子として「タルト」が生れたのです。 そして明治以降「タルト」は、庶民にも親しまれるお菓子として伝えられ、今では四国銘菓として全国にも知られるようになりました。その伝統の製法を受け継ぎながら、お菓子作りをしてきた畑田本舗は昭和50年(1975年)柚子が香る小豆餡の中に刻み栗を入れた「ハタダ栗タルト」を誕生させました。 素材にもこだわっており、あんこに使っている小豆はすべて北海道産を使用。そのうち50%は、地元松山の歴史ある製餡所「北川製餡所」の餡を使用しています。北川製餡所の餡は契約農場でつくられた、生産量の少ないブランド小豆「しゅまり」を使用。しゅまりは、朱色の鞠のようにきれいで、上品な香りが特長の希少価値の高い小豆です。 ゆずの香りときざみ栗とこだわりの餡とのハーモニーをお楽しみください。
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