ヒマラヤ山麓ダージリンの春3月は、多くの草花や樹木とともに、茶樹も長い冬の眠りから覚め一斉に芽吹きます。丁寧に摘み採られた芽芯を含んだ二枚の若葉は、その芳醇な香りを保つように、やや弱めな発酵で乾燥茶葉には緑色が残るように仕上げられます。カップに注がれた水色（抽出液）は淡い黄褐色を呈し、一口含むと得も言われぬ若い草花の華やいだ香味がいっぱいに広がります。 ヒマラヤの春の息吹を心ゆくまでご賞味ください。



リシーハット茶園：茶園はダージリン地域を7つに区分したうちの東部地区（Darjeeling East）に位置しています。平均標高は1,372m（980-2050m）、茶園面積は253haでその 大部分は陽当たりの良い東向き斜面に切り開かれ、日照時間が長く茶栽培には絶好のロケーションといえ、毎年110トン余りを産出します。 創業はダージリンで茶栽培が開始され始める1860-1864年イギリス人入植者によるもので、現在80を超える茶園の中でも、最も古い伝統ある茶園の一つに数えられています。茶園名の「RISHEE」はネパール語で「聖人」を意味し「HAT」は「場所」のことで、その謂れはこの地には茶園創業以前、ネパールから多くの聖者が集まり瞑想する場所として知られていたことに因ります