■ ブルックラディ蒸留所


1881年創業。ウイスキーの聖地アイラ島で140年続く、シングルモルトウイスキーの蒸留所です。
ブルックラディとは現地のゲール語で「海辺の丘の斜面」を意味します。
その名の通りインダール湾に面した海沿いの蒸留所では、創業当時の設備を使って伝統的なウイスキー造りが行われています。
シングルモルトの既成概念にとらわれないことで熱狂的な人気を集めるブルックラディ蒸留所では、ノンピートのブルックラディ、ヘビーピートのポートシャーロット、世界一ピーティーなオクトモアの3種類のウイスキー、そしてハンドクラフトジンのザ・ボタニストが造られています。

■ テロワール


ブルックラディの哲学は「私たちはテロワールが重要だと信じている」。
ウイスキーとは、「どこで蒸留され、どこで熟成されるのか、どのような哲学を持った人間の手によるものなのか」が明らかであり、そこから生まれる本物としての重みがなければならないと考えています。
ブルックラディにとってのテロワールとは、単に蒸留所のある場所だけでなく、原材料である大麦の産地、熟成する場所、そしてここアイラに住む人々の文化までも含んでいます。使用する大麦はスコットランド産100％、特にアイラ島内のパートナー農家が手掛ける大麦は近年45％までの割合を占めています。

■ 伝統的な設備


1881年創業当時に最新だった設備は、今ではかなり旧式です。しかしその設備を大切に使いながら、伝統的な職人技を活かしたウイスキー造りが続いています。職人たちは五感をフルに働かせて、機械に頼らない製法を守っているのです。
また、アイラ島大手の中では唯一全てのウイスキーをアイラ島内で熟成し、ノンチルフィルター、着色料無添加でボトリングしています。

■ クラフツマンシップ


ブルックラディのウイスキー造りを率いるのは、まだ30代半ばのヘッド・ディスティラー アダム・ハネット。アイラ生まれのアダムは「アイラの伝説の男」と称された前マスター・ディスティラー ジム・マッキュワンに才能を見出され、その技術と知識を受け継ぎました。

■ サステナビリティ


2020年5月、ブルックラディ蒸留所は、社会・環境パフォーマンス、公的な透明性、および説明責任を果たす企業のみに与えられる「Bコーポレーション（B Corp）」の認証を受けました。
環境に配慮したウイスキー造りを心掛けるだけでなく、アイラ島の地元経済への貢献や雇用促進にも注力しています

■ ラディ・ブルー


アイコニックな「ザ・クラシック・ラディ」のブルーは、アイラ島の良く晴れた日の海の色を再現したものです。アイラ島は天気が変わりやすく、激しい雨風の日が多いのですが、穏やかで海が澄みわたる日もあります。
2001年、長い閉鎖と修復の期間を乗り越えて操業を再開した日、青々とした美しい空と海が広がっていました。この日の海へのオマージュとして、蒸留所は「ラディ・ブルー」と呼ばれる青を蒸留所のキーカラーに定めました。

■ 特徴


「ザ・クラシック・ラディ」は、ブルックラディのフラッグシップアイテムです。エレガントで軽やか、雑味のないクリアな味わいは、蒸留所の伝統的なスタイルを余すことなく表現しています。大麦の味わいが活きる、ノンピーテッドウイスキーです。
スコットランド産大麦100％使用、様々な原酒を組み合わせたヘッド・ディスティラーの巧の結晶。使用されている原酒は、オフィシャルサイトで全て確認することができます。これはウイスキー業界では異例の試みです。この透明性を「ウイスキーの中身を識ろう」というメッセージに込めています。

■ テイスティングコメント


香り：大麦糖とかすかなミント、その後、野原の草花の爽やかなアロマが続く。そよ風のような波しぶき、レモン、蜂蜜などのアロマが漂ってくる。
味わい：洗練された甘いオークと大麦の味わいが広がる。ゆっくりとした蒸留由来の青リンゴやグレープフルーツの風味、心地よい潮のアクセントが広がる。

おすすめの飲み方：ストレート、オンザロック、ハイボール ミントやレモンを添えたハイボールは、ザ・クラシック・ラディの爽やかさを一層際立てます。