神戸人形　魚屋

大切なお知らせ
神戸人形作家の吉田太郎さんが2024年2月21日にご逝去されました。
ご遺徳を偲びつつ、人形作家の奥様（守津綾さん）と二人三脚で製作された数の限られた神戸人形を現在ご案内いたしておりますが、今後ご用意できない場合もございます。ご容赦ください。
●ウズモリ屋公式ブログ「吉田についてのお知らせ」https://www.kobotaro.com/uzblog/?p=378
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神戸人形は、明治時代中頃に神戸で誕生した、つまみの操作で動かす「からくり人形」です。

お化け人形とも呼ばれ、スイカを食べたり、お酒を飲んだり、そのユーモラスな風貌と動きで、神戸を訪れる国内外の観光客の心をつかみ、昭和天皇へも献上されるほど、港町神戸を代表するお土産として愛されていました。

神戸人形を語るとき、その浮沈の歴史を語らずにはおれません。 明治に誕生し、人気を博したものの世界大戦の憂き目にあい、戦後、最後のひとりだった作者が亡くなり廃絶。その後復活を果たすものの、阪神淡路大震災がきっかけでまたも忘れ去られた存在となりました。

作家の吉田太郎さんは、子どもの頃、生まれ育った神戸元町の玩具店キヨシマ屋のショーウインドーに飾られた神戸人形に憧れて育ちました。 大学時代から人形劇団に入り、舞台人形のからくり作りを手掛け、人形劇工房を立ち上げます。

そして、あたため続けた想いを胸に、神戸人形を多数所蔵する姫路の日本玩具博物館に足しげく通い、私淑する歴代の神戸人形の修繕を手掛けながらその腕を磨き、平成のおわり、令和の時代に復刻を果たしています。

その作品に心打たれ、ご紹介をさせていただきたくご案内をいたします。制作に日数をいただくことがございますが、ぜひお手にとって、港町神戸の古き良き時代に想いを馳せ、語り部となって、次の世代にお伝えください。

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吉田太郎（よしだ たろう）
1969年神戸市生まれ。商店街で売られていた神戸人形に憧れながら少年時代を過ごす。大学では人形劇の世界に入り、卒業後京都の人形劇団を経て独立、夫婦二人の工房、 「工房太郎」として人形劇用の人形を制作。2015年より、「ウズモリ屋」として廃絶していた神戸人形の復刻・製作を手掛けている。 著書に「神戸人形賛歌」（神戸新聞出版センター）。
第二次世界大戦、阪神・淡路大震災と二度に渡って途絶えた神戸人形の製作を復活、伝統の継承のための活動に尽力された功績が認められ、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会 令和４年度「第 41 回ふるさと文化賞」受賞。