ブナコ　りんごペンダントランプシェード（レッド）

32,450円(税込)

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むかし、あるけないのが　かなしくて、ないた　ちいさな　ぶなの木は、いまは　こどもたちのそりになったのです。

これは、絵本「そりになったブナの木」（文：神沢利子　絵：田畑精一）の一節です。

たくさんの友達に囲まれるブナの木にあこがれていた、ちいさなブナの木が、やがて成長して木こりに切られて、気がつくと板にされ、子どもたちの乗るそりに組み立てられることを知ります。

自然を敬う職人さんの手によって、形をかえて、あらたな命を得たブナの木が、私たちの暮らしの中に生き続ける、人と木との厳しくも優しいかかわり方を教えてくれます。

秋田との県境に位置する白神山地は世界有数のブナ林。青森側がその4分の3を占めており、世界自然遺産として知られています。

この森の奥深くには手つかずのブナ林が自生し、今日も数多くの生き物たちが生命の営みを繰り広げています。

カモシカ、ツキノワグマ、ニホンザルなどの動物や鳥たち、そして虫や魚たちとも共存しながら、ゆったりと成長するブナ。ブナは50年から60年かけて初めての実をつけ、その後は5年に一度しか実をつけません。

周辺に同じ種類の木が生息していなければ受粉が難しいといわれるブナにとって、縄文時代から続く天然林が広がる白神山地は、まさに〈いのち〉の“ゆりかご”。種をつなぐ最適地として大切に守られています。

生産量日本一を誇る青森のブナをどのように有効的に活用すればよいのか、そんな思いから生まれたのがBUNACO（ブナコ）です。

かつらむきのように薄さ約1ミリのテープ状にしたブナ材を何層にもぐるぐる巻きにして、少しずつ、ずらしながら成形する独自の製法は、柔らかで温かな曲線のフォルムを生みだし、自在な造形を可能にしました。

この製法は、デザイン性だけではなく、無垢材を削り出す今までの工法よりも、木材を無駄なく使うことができるため、環境に優しい点においても優れています。木材の大きさに制限されることなく、大きなものから小さなものまで、さまざまな形に変えて加工ができるのも大きな魅力です。

「BUNACOの製品はあくまでも空間の中の脇役です。使う方の感性を癒す名脇役でありたい」と倉田昌直代表は語ります。

ちいさなブナの木がやがて成長してBUNACOとなり、その旅がはじまる……緑の国青森からみなさまのお手元へと大切に送り届けたいと思います。