シチリアを代表する土着品種
濃厚な果実味がしっかりと味わえる
ザブ・ネーロ・ダーヴォラ
Zabu Nero d'Avola

価格を越えた飲み応え
明るめの赤紫色グラスを回すと果実のアロマ、特にダークチェリーの香りが立ち上がります。桑の実のような、かなり凝縮したベリーの野生的な香り。凝縮感を感じるどっしりとした塊のような果実味。ほのかな甘さはあるものの、フレッシュな酸のおかげで非常に切れ味が良く、爽やかな印象です。タンニンも程よく、価格を越えた充分な飲み応えです。

濃厚な品種を飲みやすく
若い樹齢の葡萄を使って、フルーティで飲みやすいスタイルを目指しています。発酵、熟成はステンレスタンクで行います。温度管理をしながら発酵させ、10〜12日間マセラシオンさせます。えぐみのあるタンニンを避けるために、柔らかくプレスします。樹齢が若いので、タンニンが柔らかくなるように軽くルモンタージュします。マロラクティック発酵をコンクリートタンクで行うことで、スムーズさが出ます。
受賞・高評価獲得歴（獲得ヴィンテージ）
・ルカ・マローニ 93pt(2019)・ルカ・マローニ 93pt(2018)・ルカ・マローニ 94pt(2017)・サクラアワード ゴールド(2014)
ファルネーゼがシチリアで手掛ける生産者
イタリアワインガイド「ルカ・マローニ」で最優秀生産者に9度選出されたファルネーゼがシチリアで手掛ける生産者。地元の共同組合のメンバーの畑から、ファルネーゼが独自に契約した区画のブドウだけを使用しています。葡萄の買取りは、収穫した葡萄の重さに対して代金を支払うのが一般的ですが、アブルッツォでファルネーゼが行っているのと同様に、区画に対して支払います。収量が減っても収入は減らないため、選定、間引きなどを躊躇なく行うことが出来ます。契約した農家は、ザブの成長を自らの誇りととらえています。
世界的に知られるコストパフォーマンスの高さ
ファルネーゼグループのワイナリーは、そのコストパフォーマンスの高さで世界的に知られております。共同組合の設備と一部はファルネーゼが持ち込んだ設備を使用してワイン造りを行います。セラー内には古いコンクリートタンクがあり、主にワインの保管、マロラクティック発酵に使用しています。ステンレスタンクより長期保存に向いており、ワインのフルーティさを残すことが可能です。また、セラーの壁は1m程のぶ厚いコンクリートで出来ていて、気温が一定に保たれます。