独特の華やかで甘いアロマ
マルケの沿岸でしか育たない土着品種
ヴェレノージ ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ
Velenosi S.R.L. Lacrima di Morro d'Alba

バラのような香りと白ワインのような酸が特徴
バラのような香り、フレッシュでフローラルな香り。味わい深く、マスカットを思わせるようなじわっとした果実味があります。タンニンもあります。ヴェレノージではブレッチャローロの次に売れているワインです。「花のアロマは注目を集めますが、このワインは赤ワインにも関わらず白ワインのような酸があることも特徴で、豊かな酸とサラミや脂肪分の多い肉料理は、互いの良さを引き出しあうのでオススメです」と生産者は語っていました。

果汁の涙を流す品種”ラクリマ”
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバは非常に個性的な特徴をもつ品種で、マルケの沿岸部でしか育たず非常に栽培が難しいとされています。果皮が薄いため熟すとすぐに破れ、葡萄の実からはまるで涙を流す様に果汁がこぼれ落ちるので 「涙＝ラクリマ」と呼ばれます。アンコーナのマルチェッリにある自家畑で、栽培しています。何世紀にも渡って後世に残る品種としてラクリマを植えました。主に粘土土壌です。通常9月半ばに、小さなケースに入れ収穫します。念入りに選別した後、除梗して、温度管理したステンレスタンクで発酵させます。毎日ルモンタージュしながら、約20日間醸しをします。
受賞・高評価獲得歴（獲得ヴィンテージ）
・サクラアワード　ゴールド(2018)
イタリアワインガイドで12年連続最高評価を獲得
25歳のエルコレと20歳のアンジェラが、親の跡を継がずに自分たちがやりたい仕事で成功したいと考えて、マルケ州の僅か9haの畑から始めたワイナリー。当初は資金も無く、親の援助も得られず、ワイン造りの知識もなく、産地としても無名だったため、今日のような成功を収めるまでには大変な苦労がありました。昼は畑とセラーで働き、夜は懸命にワイン造りの勉強をしました。今ではマルケワインを牽引する生産者として評価され、イタリアワインガイド「ガンベロ・ロッソ」では最高評価のトレビッキエリを12年連続で獲得。家族経営のワイナリーとしてはマルケ州で2番目の規模、世界55ヶ国に輸出する程の生産者となりました。
幅広いラインナップ全てが高水準
爽やかな白ワインから力強い赤ワイン、コクのあるスパークリング、国際品種から超マイナーな土着品種まで、非常に幅広く造られたワイン全てが高水準です。なぜなら全てのワインについて同じ姿勢で向き合い、同じ労力をかけているからです。特にエントリーレベルのワインは、幅広い人々が最初にヴェレノージのワインを知るきっかけとなる”名刺”のようなものだと考えており、全く手が抜かれることなく価格以上の品質を表現します。