ワイナリー名をそのままワイン名に
生産者渾身のフラッグシップ
カン・ブラウ カン・ブラウ
Cellers Can Blau Can Blau

豊かな果実味とスモーキーなニュアンス
透けて通らないルビー。黒や青の果実の強いアロマ、さらに花を思わせるアロマに加え、かすかにスモーキーな木やバニラの要素が感じられます。噛み応えと広がりのある口当たり、甘く、樽のスパイスをまとったカシスやチェリーのフレイバーは次第に強まってきます。長くスパイシーなフィニッシュにはしなやかなタンニンが感じられ、その奥からジューシーなダークベリーのノートが漂います。　

ワイナリーの確かな実力がわかる
ガルナッチャは、モンサンの粘板岩土壌、カリニェナはダルモとマスロッチのエリアにある粘土質土壌、シラーは石灰岩質土壌の畑です。収穫した葡萄はステンレスタンクに入れ、25度以下に温度管理しながら発酵、ルモンタージュを行います。フレンチオークの樽でマロラクティック発酵させ、新樽〜3年使用樽で12ヶ月熟成させます。清澄せず、珪藻土フィルターを軽く通して瓶詰めします。ワイナリーの名前がそのままワイン名になった、実力を知るのにふさわしいフラッグシップのワインです。
受賞・高評価獲得歴（獲得ヴィンテージ）
・ヴィノス　91pt(2017)
圧倒的なコストパフォーマンスを誇るヒルファミリーエステーツ
スペイン国内で高品質な小規模生産のワイナリーを10軒運営するヒルファミリーエステーツのグループ。1軒ずつは品質を追及しながら、10軒集まる事で価格面で大規模ワイナリーと勝負します。このワイナリーがある村は特殊で、D.O.モンサンとD.O.プリオラートを跨いでいます。そのため所有する畑もモンサンにありますが、銘醸地プリオラートと非常に似た青色粘板岩の土壌が含まれています。遠くから眺めると光を受けたモンサンの土壌が青く見えたことから、このワイナリーの名前をカン・ブラウ（青い家）と名付けました。
女性醸造家による華やかさのあるワイン造り
ヒルファミリーエステーツのグループでは銘柄よりも中身を重視、あまり知られていないエリアであっても土壌などポテンシャルの高い畑を購入してスタートします。ヒルファミリーの濃厚でパワフルなスタイルは、オーナーのミゲルさんの好みを反映していますが、カン・ブラウはエノログを筆頭に女性が主体でワイン造りを行っており、それはモンサンの華やかな特徴にとてもよくマッチしています。グループ内の他のワイナリーに比べて力強くないことは短所ではなく、むしろ長所としてワインを楽しむことができます。